お疲れ肝臓が不調を引き起こす
胃腸や心臓と違って普段意識することの少ない肝臓ですが、実は多種多様な働きを同時にこなし、その仕事は500種類以上に及びます。
中でも重要な仕事が「代謝」。 腸で吸収した栄養素を体の各組織が活用しやすいように分解・合成します。
糖をブドウ糖の形にしてエネルギーを生み出したり、アミノ酸を組み合わせて必要なたんぱく質に 変え、筋肉や皮膚の材料をつくったり。脂質をホルモンなどの材料になるコレステロールや、エネルギー源となる中性脂肪などに変換したりもします。
また「解毒」も大切な仕事のひとつ。アルコールなど体内に入った有毒な物質を分解して、体外へと排出します。
そのほか消化に必要な胆汁の産生や、栄養素の貯蔵も 行っています。
しかし肝臓が疲れると、これらの機能に支障が生じます。
するとエネルギーが不足したり、老廃物が体に滞ったりして、疲れやだるさなどの不調が 生じます。
免疫力が低下して風邪をひいたり、病気にかかりやすくなることも。
新陳代謝も衰えるため、はだのくすみやしみ、髪のパサつきなど美容面でのトラブルも おこりやすくなります。